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ツールショーリポート

The report on April 15 , 2016

ケルン・ツールショーリポート2016 ~番外編1・Orbis Will 工場見学~

こんにちは! 板橋本店の小澤です。

ツールショーの3日間の行程も無事終了しましたが、実は今回の出張は1週間、、、
まだ半分残っている計算になります。

ツールショー終了後どこで何をしていたのか、、、??
今回より番外編としてご報告させて頂きます。



ツールショーが終了した日、、、私たちは車である場所に向かいました、、、!!
ケルンからアウトバーン(高速道路)をひた走り、、、着いたところはデュッセルドルフ!!
以前のブログをご覧頂いた方は覚えていらっしゃるかもしれませんが、4年前、ある目的の為に訪れた場所です。

その目的とは、、、!!?

「ラーメン食べてぇ!!」

これに尽きます、、、(^^;)

今回も、、、3日間ドイツ料理尽くしだった為、私もボスも胃が日本食(それも大衆食)を望んでいたのです。
デュッセルドルフには、ドイツで最大の日本人街があり、日本人オーナーの日本料理屋も多数存在します。
ケルンなどにも日本食はあるのですが、中国人オーナーである事が多く、日本人が食べると、、、「何か違う、、、」という事になりかねません。(^_^;)



着いた時間が少し早かった為、街を散策してからにします。
やはり、ケルンやフランクフルトに比べると建物が鮮やかで、より、ヨーロッパっぽい!という雰囲気がします。(o^-')b グッ!
日本人街がある事といい、ドイツに住むなら絶対デュッセルドルフをおすすめ致しますよ♪



ヨーロッパらしく、古い石造りの建造物が多数あります。
ちなみに、左から、教会、銀行、市庁舎です。



懐かしさもあって、前々回来た事のあるバーに立ち寄りました。
このお店、雰囲気が良いんですよね。(*^^)

デュッセルドルフの地酒は黒ビールです。

私は黒ビールは苦手な方なのですが、デュッセルドルフの黒ビールは苦みが少なく、とても飲み易い為、美味しく頂けました。(* ^ー゚)ノ


そしていよいよラーメン屋に向かいます、、、!
今回は、以前とは別のお店に行こうと思ったのですが、残念ながらお休みだった為、結局前々回と同じお店に行く事に、、、



懐かしのラーメン屋「 匠 」にやって来ました!

店内に入るとドイツ人の方も多く来店しておりましたが、ドイツではラーメンの人気も少しずつ上がってきている様で、ラーメン屋も増えている様です。

それでは早速頂きます!!

うん、美味しい! しっかりと日本のラーメンの味になっていますww

ラーメン、餃子、唐揚げと、存分に堪能させて頂きました。(o^-')b グッ!

これで残り半分も頑張れそうです!



さて、ここからはお仕事の話です。

ツールショーが終わった翌日に向かった先は、、、まずはここ!
ドイツの、いわゆるホームセンターです。



店内はかなり広く、様々な品物がズラリと並んでいます。

工具も、ハンドツール、電動工具、エアーコンプレッサーやエアーツールなど、大きなスペースをとっていました。

ここに来たのは、あるメーカーとの待ち合わせ、兼、市場調査の為です。

そのメーカーとは、プライヤーメーカーの
Orbis Will(オルビス・ウィル)です!

現在KNIPEXの傘下に入っているメーカーで、実はこの後、工場見学をさせて頂く事になっているのです!

早速オルビス・ウィルのミヒャエル・グラーフ社長と落ち合う事が出来ました。(*^^*)

社長自ら売り場を案内して頂き、ドイツでのオルビス・ウィル製品の販売状況をご説明頂きました。



ドイツでは工具はホームセンターで販売されている事が多い様ですが、ここでもKNIPEXと並ぶ形でオルビス・ウィルが販売されていました。

只、KNIPEXは高級工具の位置付けで、万引き防止の為に、フックから勝手に取り外せない様にタグが付いているのに対し、オルビス・ウィルは少し安価な位置付けで、手に取る事が出来る様になっています。
グラーフ社長にご説明頂いたところでは、品質面では大差がないにもかかわらず、その安さと購入のし易さがある事によって、オルビス・ウィルの方が市場では売れているとの事でした。

ちなみに、ドイツでは手に取る事が出来ないパッケージはあまり好まれない様で、剥き出しのまま展示されている事が多いとの事で、中にはブリスターパックに入っている商品もあるのですが、そういったものは大抵中国製との事でした。

尚、プライヤーコーナーの隣はドライバーコーナーだったのですが、WERAが並んでいるのを発見!

KNIPEXにしてもWERAにしても、ドイツでの市場販売価格などを知れたのは面白かったですねww

製品によっては日本より高いものがあったり、逆に、日本より圧倒的に安いものがあったりなど、とても興味深かったです。(゚ー゚)(。_。)ウンウン



一通り見て回った後、いよいよ工場に向かいます、、、

デュッセルドルフよりさらに北に向かい、アーハウスという街にやって来ました。

周りはのどかな田舎風景で、とても良い雰囲気です。(o^-')b グッ!

、、、そして、見えてきました! 「Orbis Will」が!!



工場の前には、私たちを歓迎する意味で日本の国旗がはためいていました!

こういう心遣いが嬉しいところですね。(*^^)



建物内に入ると、さらにウェルカムボードが出迎えてくれます。

今回訪問したのは私たちW.I.T.を含めて2社だったのですが、しっかりとロゴまで印刷して頂いていました。

個人的にツボだったのは、その先にあったもう1つのウェルカムボード

何とプライヤーで「Orbis Will Kommen」(オルビス・ウィルへようこそ!)という文字を模っていました。こういう味があるものって良いですよね♪



それではいよいよ工場見学に向かいます。

オルビス・ウィルは、元々はオルビスウィルという別々のプライヤーメーカーだったのですが、KNIPEXの傘下に入った際に1つに統合し、オルビス・ウィルとなりました。

しかし、工場はオルビスとウィルとで別々にあります。(オルビスとウィルで製品を分けて造っている訳ではなく、作業工程を分担している様です)

今回はオルビスの工場となります。

この工場では、組立て、成型、研磨等の作業をメインとしています。

その前段階となる鍛造については、鍛造機械を置いていない為、専用の鍛造品を買ってきて加工しているそうです。
又、焼き入れの工程については、もう1つのウィルの工場にて行なっているとの事です。

それでは早速ご紹介させて頂きたいと思いますが、残念ながら工場内は写真撮影は厳禁との事ですので、ここからはメーカーが公開している画像やイメージ画像でご紹介させて頂きます。
、、、あとは、想像して下さい。(^^;)



前回、KNIPEXの工場を見学させて頂いた事もありましたので、同じKNIPEX傘下であるオルビス・ウィルにも同じ様なイメージを持っていたのですが、工場内に一歩足を踏み入れると、そんな考えは全て吹き飛びました、、、!!

KNIPEXは最新の機械をズラリと揃え、オートメーション化が進んだ近代的な工場施設でした。
それに対してオルビス・ウィルは、古い昔ながらの工場といった感じです。

置いてある金属ケースも全て錆び付いており、機材も殆どが年季が入っていました。

一緒にいた当社のボスも、「実家のニオイがする、、、」とつぶやいていました。
(ボスの実家は町工場なのですww)

只、それでも1日に1万本のプライヤーを製造しているとの事で、中には新しい機械を入れて自動化されているラインもあり、上手く分担している様でした。

自動化されたライン以外は、人の手が介在しなければなりませんが、だからこそ作業員の熟練の度合が試されます。
働いている作業員の方々を何人かお見かけしましたが、比較的年配の方が多く、皆熟練工といった印象でした。

オルビス・ウィルでは、作業員に色々な業務を教え込むのではなく、1つのラインに限定して徹底してたたき込むのだそうです。(事務でも同じだそうです)
そしてラインを任せられる様になるまでに3年を要するそうなのですが、その後また学校や大学で学び直し、再び会社に戻ってきて、熟練工となっていくとの事です。



人の手が多く介在する以上、作業員の技術と感覚が重要になってきますが、それらが最も必要となる作業の1つに研磨作業があると思います。

作業を見学させて頂くと、流石に手慣れたもので、1本1本にそれ程時間を掛ける事も無く、テキパキと研磨作業を行なっていきます。
それでいて、完成した製品を見せて頂きましたが、全て均一に綺麗に仕上がっており、感心する事仕切りでした。

KNIPEXの様な最新設備の工場も見ごたえありますが、オルビスの様な昔ながらの工場も非常に面白かったです。
なまじオートメーション化されていない為、工具の本来の造り方が垣間見えた様でした。



特に驚かされたのは、ニードルノーズプライヤー(ラジオペンチ)の先曲がりタイプの造り方です。

ストレートタイプのノーズプライヤーの先端の一部分を真っ赤になるまでピンポイントで熱し、あとは、、、何と手で曲げるのです!!

「ええ~!! それ手で曲げるの!!?」 Σ( ̄ロ ̄lll)

と思わず叫んでしまいました、、、

勿論手で曲げると言っても、先端を固定し、又、これ以上曲がらない様にストッパーを設けていますので、曲げる位置や角度は均一になるようになっています。

しかし、そんなワイルドな作り方とは思いもよりませんでした、、、(^^;)


又、ペンチのつかみ面のギザギザは、水の中でペンチを固定した状態で、何百mもあるワイヤーをペンチに接触させた状態で高速で送り続け、その摩擦で溝を切っていっていました。



ほかにもレーザーマーキングや、グリップのディップ成形メッキ加工等の工程を見学しました。

この辺りはKNIPEXと基本的には同じですね。



各種の検査をする設備もしっかりと用意されており、品質チェックにも余念がありません。

写真ではグリップの耐久性、耐熱・耐火性を検査しています。

ちなみに、このオルビスの工場では、オルビス・ウィルだけでなく、KNIPEXのグリップも全て造っているそうです。



左は絶縁プライヤーの絶縁テストです。

磁石で機材に接着した状態で、水の中に漬け、電気を流します。

絶縁プライヤーは1000Vまでの絶縁を保証していますが、実際の検査では1万Vの電圧をかけて検査されるそうです。
命に関わる問題なので、安全の為のマージンをかなり取っている様ですね。

又、ボルトカッターの組付け工程も見ましたが、その最後に耐久テストを行なう機械も置いてありました。



この機械にボルトカッターを固定すると自動的に切断作業を繰り返してくれるのですが、この機械で他メーカーのボルトカッターと比較したところ、ある程度の回数をこなしたところで、中国製は折れて使い物にならなくなり、日本製はカシメ部分がダメになったとの事でした。
それに対してオルビス・ウィルのボルトカッターは1万回の切断テストをしても問題がなかったそうです。


前回の最新設備を揃えたKNIPEXの工場と、今回の熟練工に支えられた昔ながらのオルビス工場と、、、同じプライヤーメーカー、同じグループ企業でありながら、全く対象的な2つの工場を見学する事が出来、私も大変勉強になりました。

恐らく親会社であるKNIPEXもあえてこの昔ながらの製法を残しているのだと思います。

オルビス・ウィルは自社製品の製造だけでなく、他社へのOEM供給も重要なビジネスとしています。

そこがKNIPEXとは異なるところで、最新機材を用いて巨大なラインでの製造となると、大量生産には向きますが、顧客のニーズに合わせたフレキシブルな対応が難しくなります。

そうした顧客の細かなニーズを汲み取る中で、新製品の開発も進められる為、それがまた親会社のKNIPEXにもフィードバックされていくのだと感じました。(゚ー゚)(。_。)ウンウン



工場見学が終了すると、ミーティングルームで軽食を頂きながら、製品の事、日本市場の事について話し合いました。

グラーフ社長を含め、プロダクトマネージャー、国際セールスマネージャーなど、オルビス・ウィルでもトップの経営陣と直接お話し出来たのはとても良かったと思います。

まだKNIPEX傘下に入る前の頃のWlii製品は、当時日本でもそこそこ流通しており、KNIPEXに次ぐ海外のNo.2プライヤーメーカーとして人気があったのですが、その後諸事情あって数年間日本での流通が滞ってしまった時期がありました。

しかし、今回実際に見て、話して来た印象からは、今も変わらず充分な実力を備えているメーカーだと感じました。
今後、日本市場でも再び盛り返してきそうなメーカーですよ♪

ご対応頂いたオルビス・ウィルの皆様、ありがとうございました!!


次回はいよいよドイツを飛び出します!!  番外編第2回をお楽しみに!

それでは、  To Be Continued !!

板橋本店の小澤がお送り致しました。\(o⌒∇⌒o)/